介護事故の様々な事例に目を向けよう

介護事故は、介護現場で働くスタッフにとって身近な問題の一つとして位置づけられることがあります。特に、食事や排せつ、入浴、就寝中などの事故については、一人ひとりのスタッフの介護技術に問題があるケースが多く見られるため、毎日の仕事や研修などの機会を利用して、着実にスキルを高めることが重要です。また、介護事故の内容によっては、転倒や転落、誤食など利用者の命に係わるケースもあるため、万一の場合を想定して日頃からスタッフ同士で連携を取り合うことが大事です。

介護事故の予防に努めている施設では、窓や階段、風呂場、ベッドなどの周りに手すりを設けたり、段差を解消したりするところも目立ちます。また、介護サービスの利用者の数が多い施設においては、介護スタッフの増員をするところや、勤務体系を見直すところも増えています。

そうした中、介護事故のリスクに備えて仕事をしたい場合には、職場見学の機会を利用して、それぞれの施設の内部の様子やスタッフの働きぶりについてしっかりと目を通しておきましょう。例えば、各地域で評判の良い施設の公式ホームページなどには、介護事故の防止に向けた取り組みを掲載しているところがあるため、職場選びの際によく確認しておくことがおすすめです。

その他、介護職員として役立つスキルを身に着けるため、実際に介護事故を経験したスタッフの話を聞いたり、リスクマネジメントに関する勉強会に足を運んだりすることも大切です。